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HOMEキャリアインタビュー|キャリアインタビュー No.2

No.2:株式会社ウィル・シード 代表取締役社長 船橋力氏

「社会に対する問題意識が起業やキャリアの転機となった!!」

プロフィール

株式会社ウィル・シード 代表取締役社長 船橋力氏
船橋力Funabashi Chikara 1970年6月横浜生まれ。1973年から1977年の間アルゼンチン、1986年から1989年の間ブラジルに在住する。
ブラジル在住時代、インターナショナルスクールにおいて、日本人初の生徒会長に就任。National Honor's Society賞(全米の高校対象に上位3%の優れた学生に贈られる賞)を受賞。大学は上智大学に進み、在学中は、アメリカンフットボール部副主将、一部リーグにて活躍。
1994年3月に上智大学経済学部経営学科を卒業。同年4月伊藤忠商事㈱に入社。インフラプロジェクト部でインドネシアのジャカルタ地下鉄推進プロジェクトなどを手掛ける。1996年12月に異業種ネットワーク「LPC」を設立。各種イベントや勉強会を企画・運営、3年間で約3,000名のネットワークに育て上げる。
2000年3月に伊藤忠商事(株)を退社。同年7月7日に(株)ウィル・シードを設立。7年間で約350社の企業・団体と全国の小中高校300校以上で教育研修プログラムを提供。
2003年、早稲田大学大学院MBA非常勤講師、ワールドエコノミックフォーラムのニューアジアンリーダー、内閣官房構造改革特区評価委員に選出。2004年、文部科学省・初等中等教育における国際教育推進検討会、委員に推薦。2005年、沖縄県「離島活性化人材育成カリキュラム開発業務」検討委員に選ばれる。2006年7月にはジャパンソサエティー日米合同イノベーターズプログラム日本代表として参加。(取材日:2008年6月23日)

関連URL

株式会社ウィル・シード http://www.willseed.co.jp/

船橋社長の動画インタビュー(音声動画のため、下記クリック後サウンドに注意!!)

http://www.shachotv.jp/president/channel.php?president_id=66

インタビュー

まずは、起業した経緯を聞かせていただけますか?

起業した理由は大きく二つあって。一つは、海外で育った経験が長かったからか日本の学校教育と海外の学校教育に大きな差を感じたことです。どのような差かというと、海外では社会に視点を向けさせたり、グローバルな視点、考える力を養う教育を重視していたのに対し、日本の教育は暗記詰め込み型が多い。そういうところでのバランスに欠けた日本の教育に対する問題意識ですね。

もう一つは自分が大学生や社会人になったときに、あまり社会に対しての会話、関心、問題意識がない同世代の仲間が多いな、と海外と比較して感じました。なぜかと考えたときに、平和な日本で、島国である事情から、違うもの、外のものに触れないというのもあれば、学校教育で外の事に目を向けたり、興味関心を引くものをやってきてなかったからかな、と感じたんです。

以上の海外との教育内容の差に対する問題意識と、それによる日本人のグローバルな社会に対する問題意識の高まりをつくりたいという点、この二つが起業における大きな理由、問題意識となりました。

ただ、私自身海外にいて、日本人が世界でもっと文化や宗教を上手く調和させていくリーダーシップが取れると考えています。私が社会人になった1994年は、日本の経済が好調で、もっと日本の若者が外に目を向けるリーダーシップを取っていけないかな、と感じていたときでした。そんなときに、社会人を集めて異業種交流会、勉強会、ボランティア、ゲーム大会とか3,000人くらいのネットワークでもっと社会のことに目を向けようと活動を始めたのです。

あるとき3,000人への影響の範囲というのは果たして多いのか?1.2億人の日本人のたった3,000人という見方もあり、もしかして単なる私にとっての自己満足に過ぎないかもしれないと思うようになりました。また、同時になんでこんな活動を大人にやっているんだろうと思いました。

そもそも学校教育に対して異業種交流会でやっていた教育手法だったり、視点を外に向けさせるということができれば、異業種交流会をやっている理由がなくなるという風に思うようになったときに、ちょうど文部科学省から総合学習というものが始まるという話が出てきました。体験型教育で経済とか環境、国際問題に目を向けることをやるべきということが出てきたので、直感的にやってみるべきだと思い、友達を誘って起業しました。同時に商社の仕事が合わない部分もありましたが、それを押しのける自分でもやりたいと思う理由、意志もありました。

商社で働いていて合わないと思ったことはありましたか?

そうですね。一つは、アジアの社会インフラ(空港や鉄道、工場建設など)を整えるというプロジェクトをやっていたんですが、内容が機械やファイナンスにまつわることが多く、実際、同じ仕事に従事していた方も理系の方が多い中で、どちらかというとマネジメントやプロデュースを得意としている自分に向いてるのかな、もっと商品(機械など)に興味を持ち、かつ数値を操ったり、精密なことが好きな理系タイプの方のほうが向いてるのではないかと思いました。

それから、自分はもともと社会貢献がしたかった。アジアの貧困問題に興味があって、その解決のため商社での仕事をしていたんです。 商社という場は、利益追求の手段として様々なビジネスを行う場ですが、社会をどう変えるか、もっとどのような社会にしたいかなどと、きれいごともありますが純粋に語る中で仕事をするという方に気持ちが芽生えていってしまったというのがあったと思います。

また、プロジェクトが大き過ぎることで、仕事をしていて目の前の人が喜んでいる姿を感じることが少なかった。それに対して、異業種交流会を主催していたときは、目の前の人が喜んでいる姿を直に感じることができましたので、そっちの方もいいな、と感じるようになりました。とはいえ、全て後づけの話でもあり、もしこの三点のうちどれか一個でも満たされていれば、商社に残りたいと思ったかもしれない、と思うときもあります。

自分のやりたいことをやるために起業という手段はベストでありましたか?

結果論的に言えば、イエスです。起業の理由や想いとは別に、自分で何かやりたい、自分のアイデアが実現する、自分の思い通りに進められるという強烈な欲求が裏にはあって、そういう意味で、誰かから指示される立場にない起業は良かったと思います。

また、世の中にない新しいことをやろうとしていたので、大企業では理解されにくい、組織に属す形では実現しにくいというのがあったかと思うので、起業という手段は自分にとってはベストであったと思います。

事業が上手くいった秘訣は何ですか?

やったことのテーマが時代にマッチしたのと、問題を的確に捉えた、共感を呼んだ、そこにあてはまるツール「SEED(旧称:トレーディングゲーム)」というソリューションを持っていた、というところではないでしょうか。また、教育という分野は共感、賛同を得られやすかった。資金提供まではいかなくても、人を紹介してもらったり、宣伝などをしてもらえました。

また、社会人時代の活動で蓄積された異業種交流会3,000人のネットワークが大きな人脈となって、取引先の紹介にもつながりました。初年度から黒字化できたのも、このネットワークの人脈の力が大きかったのではないかと思います。起業のために準備していた訳ではなかったけれども、結果的に人脈の蓄積や準備となる期間が存在したことが、初年度から上手くいった要因だと思います。

環境問題や貧困問題に問題意識を感じる中で一番の問題は何でしょうか?

視点の狭さ、低さだと思います。上から目線っぽい発言になって嫌なのですが、例えば、電気の無駄遣いが環境問題を悪化させていて、自分にもしっぺ返しがくる、というような全体感とかつながりとかイメージできていない人が多い。

人間って自分に恐怖を感じたら、やめると思うのだけれども、いわゆる実感がない、という状況。これが問題だと感じています。想像力を働かせて、より高い視座、広い視野で自分ごとと捉え、小さくてもいいので主体的なアクションを何かしら取っていく。こうなりたいですね。

今後、どういう事業展開を考えていますか?

「こういう世の中にしたい」という中でいろんな問題を解決しなくてはならない。それをしていく中でウィル・シードは色々なタイプの事業を、教育分野や教育的なアプローチで広く多く行っていきたい。今ある企業の人財開発というコア事業を幹として、今後も太くしつつ、その周辺に小さくても良いので10個や20個、いろんな事業を世の中に発信していきたい。

例えば、2000年に私が始めた体験型教育というものは、あまり当時はなかったのですが、今ではスタンダードになりました。そういう先駆けとなるものを発信していきたいし、世の中に必要となる種を蒔いていきたいです。それが当社のミッションでもあります。

最後の質問になりますが、一緒に働くならどんな人と働きたいと思っていますか?

まず、情熱がある人。世の中を変えたいという情熱がある人。世の中を良くしたいという情熱が前提にあって、かつ教育に対する情熱がある人。また、変化、進化を楽しめる人。自分たちも時代とともに変化対応していかなくてはいけないし、変化、進化していかなくちゃいけない。それを楽しめる人。

具体的には、立ち上げが好きな人、また社内では「たのくるしい」と呼んでいますが、「楽しくて苦しい」思いを共感共有できる人、新しいもの、面白いもの好き。そんな人と一緒に働きたいです。

インタビュアーの感想

日頃から抱いていた社会に対する問題意識と真正面に向き合い、「起業ありき」で発想や行動を起こすのではなく、商社マン時代から、「今、自分にできること」にひたむきに取り組んできた結果、起業した後も、その活動の蓄積が大きな財産となって、事業を上手く発展させていけた船橋社長。
「どんな仕事が良いか?」と「仕事ありき」でキャリアを考えるのではなく、「社会に対する問題意識や想い、情熱」を起点として、「どういう仕事をするか?」「どういう活動をするか?」を考えるのも、一つのキャリア観ではないかと思いました。もし、その答えが仕事ではなく、活動であっても、一つの人生やアイデンティティを支える大きな要素になるのではないかと思います。